以前Twitterで最低賃金1500円になったらというハッシュタグが話題になりましたが、お隣の韓国で実証されたようです。
ずばり、格差は広がりました。
文在寅政権は、「経済格差是正策」の目玉として、最低賃金の引き上げを行いました。
2018年の最低賃金は、前年比16.4%増の7530ウォン(1円=10ウォン)。
東京に置き換えた場合、現在の最低賃金が958円なので、これが16.4%増えるとすると約1,115円ということになります。
まさに破格の政策でした。
これで格差が縮まると思いきや、、、結果は正反対。格差はむしろ広がったとのこと。
所得下位20%の「第1階層」の所得が前年同期比8%減、下位20~40%の「第2階層」の所得が同4%減になってしまった。
逆に、上位20%の「第5階層」の所得は同9.3%増を記録したのだ。
所得が低い階層の所得がさらに減少し、所得が多い階層の所得がさらに増えた。つまり、経済格差が拡大したということだ。それもかなりのペースで。
よくよく考えてみると、最低賃金が上がると経営側としては
・値上げする
・社員を減らす、労働時間を減らす
といった方法をとるしかないわけです。
いきなり人件費を価格に転嫁するわけに行かないため、結果として簡単な後者が選ばれたということですね。
雇用主の立場から見れば、いきなり賃金が16%も上昇すると、対応するのが大変だ。零細企業や商店は死活問題だ。だから、勤務時間を短縮したり、やむをえず、人員削減に踏み切った例も少なくない。
なんとも皮肉な話です。。。
まあ、結局のところハンバーガーや牛丼があんなに手頃な価格で食べれるのは、バイトの人たちが高くない時給で頑張ってくれているからです。
彼らの時給を上げて、その分牛丼の値段が上がっては意味ないですよね。
個人的には飲食店の接客はもっと機械化を進めるべきだと思いますね。
椅子に座ったら、その場でスマホで注文&決済が完了し、食べ終わったらそのまま店を出る。
店員は配膳と後片付けをするだけ、というのが一番効率的だと思います。
最低賃金を上げると言うことは、最低賃金以下のスキルしかない人が失業する、ということなわけで、最低賃金上げたらみんなハッピーになるってのは幻想なんでしょう。